不要不急の緊急事態宣言中ではあるが、都内の水辺を訪れた。風は十分に潮をはらんで、肌をべたつかせる。それでも、ぼんやりと白波を眺め、鴎や行き交う船を見送る。ソーシャルディスタンスもばっちりな場所では、小さいスピーカで音を鳴らしても、怒られる…
今年も8月12日がやってきた。僕は別に犠牲者の家族でもなければ、知り合いに犠牲者がいるわけでもない。しかし8月12日という日は、当時12歳の僕にしっかりと刻み込まれた。けれど、毎年追悼のなにかを述べているわけでもない、むしろひとりで忘れないよう…
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